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Yahoo!で興味を持った記事を見つけました。
不動産会社から送られた「敷金の清算書」を見て青ざめた…返還されるどころか「10万円の高額請求」をされた「恐ろしすぎるワケ」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
元不動産屋で宅建士のワタシの感想。
賃貸物件を退去するときに、敷金の返金がない。それどころか、高額請求をされてしまった。と、いうことをよく聞きますよね。
故意に壁に大きな穴を開けてしまった。ゴミ屋敷にしてしまった。などは、修復代を請求されても仕方がないと思います。(ただし、適切な金額でね。)
普通に生活をしていれば、敷金は返金されます。(クリーニング代を引かれることはありますが。)
この記事によると、敷金が返金されず、さらには10万円の請求あったようです。
この10万円は、「通常損耗や経年劣化は借主が負担する」と契約書に記載があったことによる請求とのこと。
不動産におけるガイドラインについても書いてありました。
ガイドラインって言葉は、曖昧なんですよね。法律ではありません。
あくまでも、指針なんです。
ガイドラインと契約書、どちらが勝つかというと「契約書が勝つ」のです。
契約書は約束事をまとめた文章です。必ず守らなければなりませんよね。
住宅:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について - 国土交通省
↑↑↑ 参考にリンク張っておきます。
ただし、契約書が負けてしまうことがあります。
「借主に不利な約束は、無効になる。」です。
日本には「借地借家法」という法律があります。
賃貸借契約において、弱者の立場になる借主を守る法律になります。
この記事の借主は、一部の金額を支払い終わったようですね。
契約書には勝てなかったようです。
高額な請求がなく退去するにはどうしたらよいのか。
元不動産屋がまとめます。
- 契約書は必ず読む。特約から先に読もう
- 入居前に写真を撮る。少しでも怪しいと思った傷や汚れもすべて撮影く
- 大家さんと仲良くする(ちょっと難ありかな?)
- 退去時は強気で交渉する
契約書って、字が細かくて読み辛いです。全部読むと疲れちゃいますよね。
最初にある住所や家賃などの金額も重要ですが、そんなものは物件見学と申し込みのときに分かっていることです。
なので、後ろの方にある「特約条項」を先に確認しましょう。
この契約だけの約束事が記載されています。
ココが退去時のトラブルの原因です。
そして、納得できたら、ハンコを押しましょう。
契約書に署名とハンコで、契約書が有効になるのです。
入居前には写真を撮っておくことも重要です。自分が破損していない証拠になりますかなね。
元々物件にあった備品のチェックにも役に立ちますよ。
自分は普通に生活をしていて、何も悪いことはしていない。と思ったら、退去時は強気で挑みましょう。
不動産屋は割とアッサリ引くケースが多いです。トラブルにすると、営業に支障があるからです。不動産業の免許を取り消されかもしれないですから。
この記事が参考になれば幸いです。
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